半導体不足。道具を買うのって。
半導体不足で、色々なものがすぐに買えない。
iPadを買おうと思っても、在庫がないから届くまでに数ヶ月。車を書いたくても、欲しいモデルを選ぶと数ヶ月かかり、車検に間に合わない。いますぐ手に入らないとわかると、じゃあいいや、と買わないこともあるだろう。
少し前はどうだったろうか。
そもそも欲しいもの自体、買えるものの範囲で買っていた。世の中に色々なものはあっただろうが、自分が生活している範囲であるもの、その中で選んでいたから、欲しいもの、自体、買えるもの、の範囲にあった。
例えば部活で先輩が持っている道具が欲しい、と思うけど、売っている店がわからない、とか、すでにそのモデルはないけど、なんとかして手に入れられないか、と考えることはあった。だけど、それって、結局自分の生活の範囲にあるもの、ということだったと思う。
Amazonができて、欲しいものが、当日でなくても翌日には買える、ということになった。最初は知っているものを買っていたが、色々な商品が目につくようになり、価値や金額を、知らないものでも比較するようになった。当たり前に。最近はYoutubeやInstagramなどのSNSで色々調べることも多いだろう。
結果として、自分の世界では知り得なかった良いものを手に入れることも増えた。でもふと思う。良いものって、なんなんだろうと。確かに世の中には、今持っているものよりもより便利で、より良いものはあるだろう。だけど、その良いものじゃないと満足できない、そんなことって、あるのだろうか。
その道具が、例え他により良いものがあったとして、自分の生活で満足していれば、それで充分。もちろん、自分にとって大切な領域のものは、一番良いものを求めるのは当然だろう。だけど、それって、そこまで多くはない気もする。服とかも、より良いものというよりも、手に入りにくいもの、とかが欲しいもの、だったりするのだと思う。
あれ、となると、半導体不足で手に入りにくいものを、手に入れることができると、それがステータス、になったりするのだろうか。今のYoutuberとかって、そんな状況になっている気がする。
より良いものを追い求めることよりも、今ある道具を使って、自分がやりたいことをする、やりたいことをするのに、必要な道具があれば、それを探す。結果として、自分のやれることが広がっていく。道具って、そういうもののはずだよな、と思った。
順番を間違えずに。